こちらのページは、平成27年度行政書士試験の46問目の解説の後編になります。
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行政書士試験平成27年度46問目

この状況において、Aは何ができるかですが、
迷うのは、「嫡出否認の訴え」か「親子関係不存在確認の訴え」だと思います。
ただ、この場合は、問題文上では推定を受ける嫡出子と認定できます。

772条は満たしているし、同居状態であったわけです。
こういう場合に「妻の産んだ子は自分の子ではない」という訴えは、
嫡出否認の訴えによらなければなりません(774条)。

第772条の場合において、夫は、子が嫡出であることを否認することができる。

さて、ここで、記述式問題解答のポイントの二つ目、
「問いに正確に答える」です。

問題文では、
「Aは誰を相手として、いつまでに、どのような手続をとるべきか」となっています。

  1. 誰を相手として
  2. いつまでに
  3. どのような手続

3つ目については、すでに「嫡出否認の訴え」(774条)と出ています。
では1つめ2つ目ですが、それぞれ775条、777条にあります。

775条
前条の規定による否認権は、子又は親権を行う母に対する嫡出否認の訴えによって行う。親権を行う母がないときは、家庭裁判所は、特別代理人を選任しなければならない。

777条
嫡出否認の訴えは、夫が子の出生を知った時から一年以内に提起しなければならない。

はい、キーワードは出揃いました。

  1. 誰を相手として → 「BまたはC」
  2. いつまでに → 「AがCの出生を知った時から1年以内」
  3. どのような手続 → 「嫡出否認の訴え」

この3つのキーワードを含め40字程度で解答できれば、概ねよろしいのではないかと。

感想

事実の認定で迷う方が多いかもとは思いましたが、
そこクリアすれば簡単な部類だと思います。

調べてみると、過去10年間で、親族・相続から記述式問題が出題されるのは2回目、
親子関係での出題は初めてです。

そういう面では面食らった方も多いようです。
「ここは出ない」と準備を怠るのはいろんな見方もあるでしょうが、
民法的には決してないがしろにして良い論点ではなく、また、
記述式はまだ10年程度の歴史しかありません。

つまり、過去問だけでは不十分ということです。

もうひとつ、
非常に大事なので何度も言いますが、とにかく、問題文に喰らいついて、
根こそぎ拾ってください。

知識さえ入っていれば、それで絶対に何とかなります。
それには、「問題を数こなすこと」。

すべてがそうなのですが、
記述式は、とにかく慣れることです。

問題文を数多くこなせば慣れます。
それには、試験準備として、数多くの問題をこなしてください。

インプットだけでなくアウトプットも大事ですよ。