さて、記述式。記述式問題とは、問題文の指定の範囲で、自分で回答を作成していく形式です。 問題文には「40字程度で」との指定がありますので、35~45字ぐらいで答えを記述していきます。

全体60問のうち、記述式は3問出題されます。民法で2問、行政法で1問。配点は、1問満点で20点、計60点です。記述式3問で全体の5分の1が左右されるのです。

記述式如何で合格が左右される?

5分の1に影響が出るのですから、記述式ができないと、イコール合格できないとなって差し支えありません。つまり、記述式の出来如何で行政書士試験の合格が左右されるのです。

特に、民法は2問です。問題数、配点比率が最も高いのは行政法ですが、民法の出来が非常に大事になってきます。私が司法試験受験生だった頃、「民法を制する者が司法試験を制す」とよく言ったものですが、これは行政書士試験でも同じですね。
「民法を制する者が行政書士試験を制す」ということです。

問題自体は、その科目でも重要な論点ですので(たまにヘンなのも出ますが・・・)、「戦える」受験生だったら回答のイメージは出来るはずですが、ただ文字数指定で記述となると話は変わってきます。

やはりこれはこれで、解答の訓練が必要になってきます。

記述式問題過去問に触れてみる

では、その記述式問題で過去の行政書士試験本試験で出題された問題に触れてみましょう。科目は民法です。

 AはBに対して3000万円の貸金債権を有しており、この債権を被担保債権としてB所有の建物に抵当権の設定を受けた。ところが、この建物は、抵当権設定後、Cの放火により焼失してしまった。BがCに対して損害賠償の請求ができる場合に、 Aは、どのような要件のもとであれば、この損害賠償請求権に対して抵当権の効力を及ぼすことができるか。40字程度で記述しなさい。

【本試験 2006年 46問目】

いかがでしょう?満点正解であれば20点。

本試験では、このような記述式問題が民法では2問、行政法では1問、計60点が記述式問題に当てられています。本試験は300点満点ですので、5分の1は記述式で占められていることになります、たった3問で。

ちなみに、上の問題は抵当権、いや、民法全体でも重要な論点で、物上代位と差押え(民法304条1項、372条)のところをちゃんと理解していれば、満点はならずともまあまあ点数は取れると思います。

ただ、もう一度言いますが、40字程度とはいえ、「自分で答えを作る」という作業は簡単ではありません。択一式みたいに答えが予め用意されているわけではありませんからね、自分の知識を使って答えを作らなければなりません。

記述式というものは、まだ歴史が浅いというか、出題され始めてから10年経っていません。

つまり、まだ大手振って「過去問」といえるほどの蓄積がないのです。そういう意味では、択一式なんかよりも過去問の有用性は落ちるかもしれません。

ただ、問題の解答方式に慣れるために練習はひたすらした方が良いでしょう。
できるだけ問題を解くと良いと思います。

記述式問題は、とにかく「慣れる」こと

解答は、受験生固有の回答なので、当然、みな違います。
ようは、問われた解答がポイントを押さえていることが重要ということになります。そのポイントをすべて押さえてあれば、満点ないし満点に近い点数になるということです。

となると、ポイントを外さない落とさないことが大事になってくるわけで、解答スタンスもそういう方向性が大事になってくるでしょう。

何度も言いますが、「問題を解く」という行為は、訓練がものをいいます。訓練を重ねるということは、非日常を日常にする行為だと思います。簡単に言いますと「慣れ」です。

何もしなければ非日常だけど、慣れている状態を訓練によって作り出しておけば、それは日常です。そうなれば、良い感じでリラックスして臨めるし実力を発揮し易いわけですね。

記述式問題などはその傾向が顕著だと思うのです。

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