民法を考える人

民法の勉強法のひとつとして、
図や表、チャートを多用してまとめておくと良いとお話しましたが、
なぜだかおわかりでしょうか。

なぜ図や表、チャートを多用してまとめておくべきなのか

別に民法に限った勉強法ではないのですが、特に民法に有効かなと思うのですが、
もちろん、理解の促進と情報の一元化です。

理解の促進

私は、問題文を解くときでも、
余白を使って問題文を図式化、チャート化すると良いと言っていますが、
理由はもちろん、文字だけの問題文をすばやく理解するための作業です。

読書好きの方ならお分かりだと思いますが、
読書って結構頭を使うんですよね。

文字を「画」としてイメージするのは、結構頭を使います。
時間も掛かる。

小説

その文字を図やチャートにすれば、イメージできる時間は大幅に短縮できます。
頭に入りやすいということですね。

私が小さい頃は、親に、
「テレビばかり観るな。バカになるぞ。本を読め、本を」と言われたものです。
これ、年取ってくると理解できるんですよね。
当時は「うるさいなー」とか思っていましたが、今は同意見です。

テレビは、映像です。音と映像。
頭はそれほど使いません。

文字だけの本。頭使います。

同じ「A」という事例を説明するのに、文字だけの本と
音と映像のテレビでは、テレビの方が伝えるのは楽です。

テレビを観る

図やチャート、表は、この中間といえるのではないでしょうか。

情報の一元化

次は情報の一元化です。

例えが伝わるかどうかですが、パラパラマンガ。
あれって、絵を1枚1枚見ても「なんだかな~」という感じですが、
パラパラめくって連続で見れば、「お見事!」と思ってしまいます。

何が言いたいかというと、
1枚1枚はバラバラの絵でも、連続でパラパラめくっていけば、
それはもう動画として完成品です。ひとつのコンテンツとして成り立つわけです。

つまり、いくつかの不十分な情報を集約させ、一つの大きな、完成した情報となる。
民法の勉強で、特に表を使ってまとめることは、まさにこれだと思うのです。

民法って、一つの制度を複数の条文にわたって書き上げている場合が多い。
贅沢な使い方ですね。
もちろん、一つの条文の中で項で分けていることもありますけど。

例えばです。
「制限行為能力者制度」というものがあります。
制限行為能力者制度とはについてはいちいち説明しませんけど、
「取引安全の保護」を重視する民法の中では、
例外ともいえる表意者保護の制度です。

これは、4条から21条までにわたって制限行為能力者制度の規定を並べています。
ひとつの条文では不十分、ということは決してありませんが、
行政書士試験用に準備するとなると、比較することが大事になります。

例えば、成年被後見人と被保佐人の違いとか、
被補助人と被保佐人の違いとか。

こういった比較する問題、普通に過去問でありますからね。
一つ一つ覚えていくのも良いですが、比較した方が覚えやすいと思うのですね。

それを、こんな風に表でまとめて情報を一元化します。

制限行為能力者制度のまとめ表

こうすれば、一目で確認できます。
共通のところ、共通でないところがありますので、
比較はしやすいし、覚えやすい。

さらに20条の制限行能力者の相手方の催告権についてですが、
この条文は4項まであって一つ一つ見ていっても、イマイチピンときません。
なら、表にして情報の一元化を図りましょということになります。

制限行能力者の相手方の催告権(20条)

もひとつ。
民法772条の1項2項(平成27年度記述式で出題されましたよね?)って、読んですぐ理解できました?
私は、すぐには意味が分からなくて、図にしてやっと意味が分かった次第です。

民法772条

どうでしょう?

条文を読んでみてもピンとこなかった方は、
こうやって表や図にすることでイメージしやすいくなっていませんか?

民法って、こういうのたくさんあるんですよね。
今ちょっと考えただけでも、561条以下の担保責任のあたりだったり、
428条以下の不可分債権債務・・・
あと、条文は飛びがちですが、履行遅滞の時期と消滅時効の起算点の違い比較も、
表のし甲斐はあります。

こういう比較できるようなところは、
行政書士試験的にも要注意です。

勉強の際に、
図や表、チャートを積極的に利用することは、
理解の促進と情報の一元化のためですが、ひいては、
効率の良い勉強法ということにもなるわけです。

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