政法は、こちらのページにもありますとおり、憲法との関連が強いものになっています。
ですから、科目の持つ特質も近いものがありまして、対策の面でも類似性があります。

行政法も判例と条文知識に重点を置くべき

ここでもう一度、行政法に出てくる主な法律を列挙してみます。

  • 行政手続法
  • 行政不服審査法
  • 行政事件訴訟法
  • 国家賠償法
  • 地方自治法

これらの条文知識で解ける問題が結構出題されています。特に国家賠償法を除いた4つの法律はその傾向が出ています。地方自治法を除けば、条文数はそれほどありませんし、出題箇所もまんべんなくというわけではなく、ある程度メリハリ付けがなされています。

テキストや過去問をチェックして把握し、しっかり条文知識を身につけるといいと思います。

また、これも憲法と同様、判例問題もよく出されています。

国家賠償法などはほぼ判例問題で占められますし、行政事件訴訟法でも判例問題は多く出ます。憲法の場合と同じように、しっかり判例を読み込んで、どんな事件か、どんな規範を立ているのか、どんな結論になったのか、あたりをポイントに理解を深めるといいと思います。

定義問題も数多く出題

判例と条文知識だけでは心許ないのが、憲法と違うところです。なにせ、行政法は行政書士試験でも、最もウエイトを占める科目。できるだけ準備はしておかなければなりません。

そういう意味では、まんべんなく準備しておく必要があります。もちろん、重要度や頻出箇所というのはあるので、過去問やテキストを参考にしてください。

例えば、平成23年の記述式では、「即時強制」の意義を答える問題が出題されています。問題を読み解いて即時強制の意義を覚えていれば、解答は特に難しいものではありません。

このように、判例や条文知識でなくても、基礎的な問題は数多く出題されています。こういったところもしっかり押さえておく必要はあろうかと思います。

行政法は5肢選択式に注力

行政法は、民法と違って5肢選択式の問題数が多いです。民法は記述式の延長でも5肢選択式対策になり得ますが、行政法は、とにかく、5肢選択式で点数を稼ぐことに注力すると良いと思います。

もちろん、記述式を捨てろという意味ではありません。それはそれ、記述式の勉強はしなければなりません。

民法も行政法も、行政書士試験では非常に大事な法令科目ですが、民法で点数を稼ぐには記述式、行政法で点数を稼ぐには5肢選択式がポイントになってくるということです。

そういう意識を持って勉強して頂ければいいのかなと思います。

行政法のおすすめテキスト

行政法に関しては、いいと思うテキストの絶対数が少ないと思います。予備校で配布されるテキストが最も良いのでしょうが、そうでない方にとっての選択肢は多くありません。私はそう思います。

もちろん、市販の法令が一緒になったテキストはガイドとして必要ですが、これをテキストに使うというのはいささか心許ありません。その数少ない市販テキストでは、これは良いかなというものをご紹介します。

「よくわかる行政法」というものです。一応、行政書士試験に対応してあるテキストになります。

分量がそれほど多くありませんが、その分押さえるべきところは押さえており、メリハリ付けがなされていると思います。初学者にとってもわかりやすいと思います。

このテキストでインプットを行い、それをベースに過去問で肉付けしていくとよろしいかなと思います。

過去問も少しだけ掲載されていますので、その解説も含めて良心的。行政法に関してはイチオシのテキストです。

それと、イチオシというわけではありませんが、もう一つだけご紹介しておきます。

LECから出しているc-bookシリーズの行政法です。

これは、行政書士試験に向けられているものではありませんので、その意味では無駄な部分も多いという印象です。取捨選択すればいいのですが、それでもちょっと使いづらいかな・・・

まあ、条文の掲載もありますし、値段も比較的手頃ですし、これを選んでも悪くはありません。ただ、イチオシというわけでもありません。基本的にc-bookシリーズは悪くないのですが、行政法に関していえば、使いづらいと思います。