さて、ここから実際に40字程度の記述について解説していきたいと思います。
前半の解説はこちら。記述についても、ポイントがあります。

そのポイント、「問われていることに答える」こと。当たり前と思われるかもしれませんが、これができていない人って結構いるんですよね。「Aについて答えよ」と問われているのに、A’について答えたり、下手したら、Bについて答えちゃったり。

気を付けましょうね。

では、もう一度問題を読んでみましょう。

行政書士試験平成26年度第45問

4行目後半から、「Aの他の債権者Xは、自己の債権を保全するために、どのような権利に基づき、誰を相手として、どのような対応を取ればよいか。判例の立場を踏まえて~」とあります。
ここが問われている部分ですが、この問いに40字程度で解答するのです。

この部分、項目ごとに分けてみるとわかりやすいかもしれません。
この部分は4点に分けることができます。

「どのような権利基づき」「誰を相手として」「どのような対応」「判例の立場」。この4点です。この場合の「判例の立場」とは、判例の立場で立って解答せよということですから、厳密には3点+αということになります。

この問題の場合、この3点が配点の内訳になり、3点パーフェクトで20点満点と考えます。よって、この3点を40字程度でまとめると良いということになります。

ポイントの3点、もう一度まとめます。

  1. どのような権利に基づき
  2. 誰を相手として
  3. どのような対応

これを判例の立場に立って解答する、という問題です。これは、詐害行為取消権についてちゃんと勉強していれば簡単に出てくると思います。

ポイント1については、既に結論付けていますね。「詐害行為取消権に基づき」です。

ポイント2は、判例の立場では、善意の転得者が出てきたら、それは、有効な取得と考えます。取引安全への配慮ですね。ですから、悪意の受益者に向けられます。「Bを相手として」です。

ポイント3。XはBに何が出来るか?ですが、AB間の代物弁済は取消しになり、Bに対して価格賠償請求の訴えを提起(424条1項)できます。

では3つのポイント、まとめます。

  1. 詐害行為取消権に基づき
  2. Bを相手に
  3. AB間の代物弁済を取り消し、価格賠償請求の訴えを提起する

これを40字程度ですから、35から45字でまとめればいいのです。

「詐害行為取消権に基づき、Bを相手方として、裁判所に代物弁済の取消し及び価格賠償を請求(42字)」
満点かはわかりませんが、そこそこ点数取れる解答ではないかと思います。

1点注意が必要なのは、
詐害行為取消権というものは、裁判所に請求する必要があるということ(424条1項)。
取消しも価格賠償もです。

この旨の記述がないと、減点の可能性が高いと思われます。
そのつもりで解答したとしても、
書き方次第では、取消しと価格賠償は別物と捉えらえかねないので、書き方に注意は必要かもしれません。

細かいかもしれませんが、記述式の採点って、ある意味「得点の調整弁」になっていると聞いたことがあるので、わかっているのに無駄な減点でははもったいないと思いまして。

記述式は数こなすこと

民法、行政法まとめ記述式問題対策は、アウトプットでとにかく数をこなすこと。できるだけ多くの問題を解いてください。

記述式問題の場合は、過去問もアウトプット練習として使うことができますし、市販の問題集を買ってきて練習しても良いです。
答練など受けられれば、それも大きな力となるでしょう。

私の知る限りですが、左の問題集は良いと思いました。

記述式の過去問と予想問題集ですが、解答のポイント解説がしっかりしていると思いましたし、多肢選択式問題も収録されています。

価格もリーズナブルだと思いましたし、お勧めの1冊ですね。

他にも良い問題集はあると思います。
できるだけ多くの新鮮な問題に接してほしいので、いろいろ探してみてください。

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