記述式問題過去問に触れてみる

では、その記述式問題で過去の行政書士試験本試験で出題された問題に触れてみましょう。科目は民法です。

 AはBに対して3000万円の貸金債権を有しており、この債権を被担保債権としてB所有の建物に抵当権の設定を受けた。ところが、この建物は、抵当権設定後、Cの放火により焼失してしまった。BがCに対して損害賠償の請求ができる場合に、 Aは、どのような要件のもとであれば、この損害賠償請求権に対して抵当権の効力を及ぼすことができるか。40字程度で記述しなさい。

【本試験 2006年 46問目】

いかがでしょう?満点正解であれば20点。

本試験では、このような記述式問題が民法では2問、行政法では1問、計60点が記述式問題に当てられています。本試験は300点満点ですので、5分の1は記述式で占められていることになります、たった3問で。

ちなみに、上の問題は抵当権、いや、民法全体でも重要な論点で、物上代位と差押え(民法304条1項、372条)のところをちゃんと理解していれば、満点はならずともまあまあ点数は取れると思います。

ただ、もう一度言いますが、40字程度とはいえ、「自分で答えを作る」という作業は簡単ではありません。択一式みたいに答えが予め用意されているわけではありませんからね、自分の知識を使って答えを作らなければなりません。

記述式というものは、まだ歴史が浅いというか、出題され始めてから10年経っていません。

つまり、まだ大手振って「過去問」といえるほどの蓄積がないのです。そういう意味では、択一式なんかよりも過去問の有用性は落ちるかもしれません。

ただ、問題の解答方式に慣れるために練習はひたすらした方が良いでしょう。
できるだけ問題を解くと良いと思います。

記述式問題は、とにかく慣れること

解答は、受験生固有の回答なので、当然、みな違います。
ようは、問われた解答がポイントを押さえていることが重要ということになります。そのポイントをすべて押さえてあれば、満点ないし満点に近い点数になるということです。

となると、ポイントを外さない落とさないことが大事になってくるわけで、解答スタンスもそういう方向性が大事になってくるでしょう。

何度も言いますが、「問題を解く」という行為は、訓練がものをいいます。訓練を重ねるということは、非日常を日常にする行為だと思います。簡単に言いますと「慣れ」です。

何もしなければ非日常だけど、慣れている状態を訓練によって作り出しておけば、それは日常です。そうなれば、良い感じでリラックスして臨めるし実力を発揮し易いわけですね。

記述式問題などはその傾向が顕著だと思うのです。

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