出題科目は別として、行政書士は3種類の出題形式があります。根っこ(インプット)の部分は同じなのですが、それぞれ別個の勉強法はあります。ここでその3タイプの出題形式の勉強法についてお話します。

5肢選択式勉強法

マークシート

5肢選択は全60問中54問と試験の9割を占める出題形式で配点は216点と7割強になります。1問4点。

5肢選択式の勉強法は特別にありません。全科目の試験範囲をインプットして過去問でアウトプット、一定の知識が定着したら問題演習でアウトプットの強化をすればそれが5肢選択式の勉強法です。あえて言えば、のちにお話する解答スピードの取得です。

各科目それぞれの過去問から見出した勉強法がありますので、それを実践すると良いです。

法令問題過去問集

一般知識過去問集

解答スピード取得も意識

あと、5肢選択式固有の勉強というわけではありませんが、特にここで大事になってくるのが「解答スピード」です。記述式問題で時間がなくて焦ることのないようにここ5肢選択式で少しでも時間を稼ぐことを意識すると良いです。
普段の勉強からスピード解答は訓練しておこう

多肢選択式勉強法

多肢選択式は憲法1問(2点×4)、行政法2問(2点×8)の計24点が配点されており、1か所ごとに採点してくれます。点数取れると思いますので、少しでも稼ぐようにしっかり準備していただきたいと思います。

判例と制度の勉強

勉強法ですが、過去問を調べてみますと、毎年出題傾向が同じです。憲法は判例問題、行政法は1問が判例問題で1問が制度説明の問題。平成25年度~平成30年度まで、1回を除いてこのパターンですね。ですので、憲法・行政法共に判例の勉強と、行政法の制度について勉強をしましょう。

憲法判例は必ずしも重要判例というわけではなく、ここ数年に出た裁判の問題が出ることもあります。もっとも、過去の判例を踏襲したものですので、その裁判を知らなくても重要判例をしっかり勉強いていれば正解にはたどり着けるでしょう。

行政法については、憲法ほどたくさんの判例が紹介されているわけではありませんので、テキストで紹介されている判例で足ります。制度についても、通常のインプットで勉強する基本的な箇所ですから、それほど構える必要はありません。

判例の読み方や勉強法についてははこちらの記事を参考にして下さい。
行政書士憲法の勉強法 判例の読み方-「薬局距離制限事件」を例にして
行政書士憲法勉強法 私人間効力間接適用説と判例のチェックポイント


また、多肢選択式問題の解答プロセスですが、憲法の過去問を解説していますので参考にしてみてください。
多肢選択式過去問解説-政教分離原則
多肢選択式過去問解説-表現の自由の限界

記述式勉強法

記述

記述式は民法で2問(20点×2)、行政法1問(20点×1)の計60点が配点されています。こ記述式はオールオアナッシングの採点ではなく、3つぐらいのポイントが設けられ、そのポイントが記述&正解であればポイントごとに配点されます。もちろん20点満点が望ましいですが、10数点とかの獲得もあり得ます。

民法・行政法、いずれも問われていることは基本的な知識で解答できるものです。この問題のポイントは、

  • 問題文から何の問題か読み取り、必要なものを根こそぎ救い上げられるか
  • 問われていることにしっかり答えられるか
  • 40字程度で解答できるか

です。ですから、知識の豊富さというよりも、基本的な知識がしっかり定着しているか、事例問題に対する対応力があるかについて問われるのです。

民法でも行政法でも「意義・要件・効果」という基本をしっかり押さえておきましょう。
民法の勉強は「意義・要件・効果」を確実に押えること

とにかく記述式問題に慣れよう

知識を取得したら、とにかく記述式問題に慣れてください。過去問はもちろん、オリジナルの問題があれば手に入れて解いてみましょう。最初は解けなくても良いです、というか解けなくて当然。それでも問題にあたっていけば、徐々に書けるようになってきます。「非日常」を少しでも日常に近づけるよう、そしてあらゆる論点の問題がぶち当たれるように。

記述式・多肢選択式過去問・オリジナル問題集

記述式過去問の解答プロセス

過去問の解説をしています。思考プロセスや問題文の見方など解説していますので、参考になる部分も少なくないと思います。

民法記述式過去問解説 即時取得の例外

民法記述式過去問解説 嫡出推定-①
民法記述式過去問解説 嫡出推定-②

民法記述式過去問解説 詐害行為取消権-問いに正確に答える
民法記述式過去問解説 詐害行為取消権-問いに正確に答える

まとめ

ここまでご覧いただいて感じ取っていただけると幸いですが、行政書士は「記述式問題対策」の面が強いです。最重要科目である民法・行政法はインプット段階で記述式問題を想定するべきですし、それで他の出題形式にも対応できます。

それと、ご覧のように過去問から学べることは本当に多いです。どうか、過去問は有効に活用してください。

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